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日本のサグラダファミリアの創出
大都市の河川を更に浄化するためには、現在普及している合流式下水道を分流式に変えていくことが不可欠です。この作業は、途方もなく長い時間を必要とすることでしょう。それはバルセロナのサグラダファミリアの建設事業に喩えられるべきものかもしれません。市民の想いにより事業が集まり、必要な資金が多方面から寄せられ、多くの人々の協力によって理想を体現する壮大な構造物を創り上げる…。その過程は、まさにこれから都市部の合流式下水道の分流化事業が辿る道と言えます。
都市に住む市民のみなさんの一人ひとりの胸の中には、近所の美しい川で遊び、語らい、寛ぐことを求める想いがきっとあるはずです。我が国の大都市の下水道は半世紀近い年数をかけて整備されてきました。初期に建設された下水管は、老朽化により更新が求められています。今こそ、時代遅れとなってしまった合流式下水道を分流式下水道へとアップグレードしていくチャンスです。しかし、その実現のために、私たちはまず声を上げる必要があります。現状維持ではなく、前に進みたいと。
最後までお読み頂きまして、本当にありがとうございました。
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